クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点 | 近畿大学21世紀COEプログラム
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活動報告
■第5回SEASTAR2000研究集会について(タイ・バンコック)
教授 坂本 亘(環境保全・資源動態グループ/水産研究所)
第5回SEASTAR2000国際研究集会が12月13日から15日にかけて、タイ国バンコック市で開催された。今年は主に東南アジア水域に生息する大型水生生物の、バイオテレメトリーまたはバイオロギング手法による生態研究成果に焦点が当てられた。発表対象生物は、中国淡水イルカ、海産イルカ類、メコンオオナマズ、ウミガメ類(アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ、ケンプヒメウミガメ)、ジュゴン、クロマグロであった。参加国は日本、イタリア、中国、タイ、インド、マレーシア、カンボジア、ベトナム、ブルネイ、インドネシアの10カ国、そのほかユネスコ、SEAFDEC(東南アジア漁業開発センター)、日本学術振興会バンコック事務局の3機関が協賛として協力してくれた。

研究成果を東南アジアで発表する意図は、東南アジアにおける水生生物生態研究が、ほとんど行われておらず、わずかに分類学的手法が欧米より取り入れられていたに過ぎなかったからである。この水域は世界的に見ても大型水生生物の現存量が豊富であり、ほかの水域では実施不可能な大型生物や絶滅危惧種が多く、個体に超小型機器類を装着して、行動や生態を研究するには最適なことによる。

今年はジョイントシンポジウムとし、運営は近畿大学水産研究所、京都大学情報学研究科、日本バイオロギング研究会が共同で当たった。共同主催にいたったのは、本研究集会の研究成果の大半が超小型機器装着による生物行動解析、いわゆるバイオロギングに基づくものであり、さらに水生生物の行動は漁業産業としても、生物情報学としても互いに関連することによる。発表された研究成果にはCOE研究拠点プログラムにより援助を受けたものが多く、近畿大学水産研究所は「クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点」、京都大学情報学研究科は「知識社会基盤構築のための情報学拠点形成」の研究の一環として、それぞれ得られた成果を報告した。

近畿大学水産研究所白浜実験場からは、SEASTAR2000 の主催責任者である坂本 亘のほかに、特別研究員高志利宣博士、大学院前期博士課程久保敏彦が参加した。坂本は会の主催責任者として開会の挨拶を行うと同時に、14日には養殖クロマグロの行動について学術講演をした。同じように高志、久保もCOEによって支援された研究成果のうちクロマグロとブリについて発表した。全体の発表総数39、正規に参加登録した研究者は89名で、このほか随時興味のある発表のみに出席したチュラロンコーン大学やカセサート大学の院生・学生多数見られ年々この分野に関心の高まっているのがわかった。使用言語は英語であった。12月15日午前ですべての講演を終了し、その後、来年度の研究集会について討議され、本年と同じように12月中旬バンコックで行うことを決めて、散会した。

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