クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点 | 近畿大学21世紀COEプログラム
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活動報告
■海外調査報告「マグロ産業の現状調査」(台湾)
助教授 日高 健(流通・経済グループ/農学研究科)
平成16年12月21日から25日の間、流通・経済グループの小野征一郎教授と日高健助教授は、台湾におけるマグロ産業の現状調査のため、台湾の高雄市と台北市を訪問しました。目的は、日本における最大のマグロ輸出国である台湾のマグロ漁業経営と台湾国内でのマグロ消費の状況を見極めるためです。台湾のマグロ延縄漁業は、日本市場への最大のマグロ供給者であると同時に、世界最大のマグロ漁獲者でもあります。その動静は日本におけるマグロ市場を初めとしたマグロ産業に大きな影響を与えます。

22日と23日の2日間は、高雄にある遠洋マグロ延縄漁業者団体の本部を訪問するとともに、マグロ漁船のオーナーにインタビューを行いました。また高雄南方にある近海マグロ延縄漁業の基地である東港を訪問し、市場の見学も行いました。台湾の遠洋マグロ延縄漁業は日本漁船に比べて労働生産性が高いことが知られています。これまでは賃金の安さだけが原因と考えられていましたが、実はコスト全般にわたって削減の努力が行われており、漁獲物の搬送や船舶の海外検査などシステムとしてのコスト削減策も講じられていることがわかりました。また近海延縄の漁獲物は、以前はほとんどが日本に輸出されていましたが、この3〜4年の消費拡大キャンペーンによってトロ需要が増加し、東港近辺での観光消費に向けられるように変わってきているようです。しかし、遠洋延縄漁獲物の出荷先としての潜在力は小さく、当分の間は台湾漁船は日本市場をめぐって日本漁船と国際競争を繰り広げる相手であるようです。

24日には北部に移動し、基隆市にある台湾海洋大学、水産試験所を訪問し、マグロ研究者と意見の交換をしました。海洋大学にはマグロ漁業管理を経済学的に分析している研究者もいて、今後の共同研究や情報交換の必要性が示唆されました。また海洋大学ではマグロ研究者として小野教授の名前がよく知られており、講演を依頼されました。そこで小野教授は、日本と台湾の遠洋マグロ延縄船の生産性の違いとその原因について、今回の調査結果も踏まながら約50分の講演を行いました。

台湾はマグロ資源と日本市場を巡る日本の競争相手ですが、研究面や資源管理に関しては連携すべき相手だと考えられます。

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