クロマグロ等の養殖科学の国際教育研究拠点 | 近畿大学グローバルCOEプログラム
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活動報告(2008年)
グローバルCOE採択記念シンポジウム
宮下 盛(シンポジウム委員長,水産研究所)
文部科学省から平成15年度に選定された21世紀COEプログラムに引き続き、平成20年度のグローバルCOEプログラムで「クロマグロ等の養殖科学の国際教育研究拠点」が選定されたことを記念し、2008 年12 月20 日、本学11月ホール大ホールにて採択記念国際シポジウム「養殖科学の未来を拓く」が盛大に開催されました。参加者は約900名で、拠点リーダーの熊井英水教授の基調報告に始まり、東京大学海洋研究所教授塚本勝巳博士、そしてマレーシア国立サバ大学教授・近畿大学水産研究所客員教授リズワンA・ラーマン博士の基調講演が行われました。

「クロマグロの完全養殖と将来展望」と題した熊井英水拠点リーダーの講演では、人工種苗生産技術は現在、人工ふ化第3世代が市場に出荷できるという一定レベルにまで達しているが、完全養殖に至るまでの初期減耗、共喰いや衝突死などの問題を科学的アプローチで一つ一つ解決してきたことが紹介されました。そして、今後の産業化や資源の保存・増強への貢献等、将来への展望も示されました。

塚本勝巳教授は、「ウナギ誕生の謎を解く」と題して、野外の天然情報と実験室内の生理・行動等の知見が融合して基礎研究成果をあげつつあり、その応用研究は人工種苗の大量生産の実現に向けて大きく前進している現状について講演されました。

リズワン教授による「サンゴの海からメッセージ」は、地球温暖化や海の酸性化を防ぎ,多面的なサービスを提供してくれるサンゴ礁の海を守っていくために,ローカルレベルで私たちに何が出来て、何をしなければならないかを考えさせられる講演でした。

シンポジウム終了後、「近大マグロ」の試食会が行われました。会場のあちらこちらで、シンポジウムに参加された方々から「美味しい」「美味しかった」という言葉が聞かれたのが印象的でした。

これにより、近畿大学グローバルCOEプログラム「クロマグロ等の養殖科学の国際教育研究拠点」の門出を祝う盛大なシンポジウムは終了しました。大学関係各位、プログラム構成メンバー、大学院生および本学学部生の総力を結集し、本プログラムの成功を願い、報告を終わります。

基調報告を行う
熊井 英水 拠点リーダー
講演される
塚本 勝巳 博士
講演される
リズワンA・ラーマン 博士



水産研究所の展示ブース 「近大マグロ」の試食会


第1回魚研(ギョラボ)×カフェ 近大GCOE
「マグロの泳ぎを科学する」開催報告
博士後期課程1年 西田 剛(養殖グループ)
■魚研(ギョラボ)×カフェ近大GCOEとは
魚研(ギョラボ)×カフェ近大GCOEとは、近畿大学で行われている研究に関係した話題を一般の方々に紹介し、リラックスした雰囲気で語り合うことを目的とした、いわゆるサイエンスカフェです。2006年度に開催していた「サイエンスカフェ@近大」を引き継ぐ形で企画されました。 “ギョラボ”という用語は,“ギョ”と“ラボ”というキーワードを組み合わせた造語です。ギョは魚の音読みで、すなわち私達の研究の中心となる魚を表しています。ラボはLaboratory(研究室)を略した言葉であり、魚に関わる研究室とカフェのコラボレーションという意味を表すために本企画を魚研(ギョラボ)×カフェ近大GCOEと名づけました。

<スケジュール>
2008年12月13日に近畿大学農学部喫茶においてギョ魚ラボ研×カフェ近大GCOEを開催しました。今回のカフェは、話題提供、ビデオ、討論の3つのコーナーで構成されました。今回から、ビデオ動画を使用して研究室を紹介する企画「研究者の生態」が、新企画として組み込まれています。

■参加者層
今回の広報活動は図書館、観光センター、文化会館など公共施設へのポスター掲示、06年度サイエンスカフェのリピーターの方々への告知、ウェブページによって行いました。広報の時間が限られていたこともあり、新規の参加者は少なかったようですが、リピーターの方を中心に、高校生から60歳以上の方まで19名の一般の方に参加して頂きました。

■カフェ全体
話題提供コーナーでは、「マグロの泳ぎを科学する」をテーマに、博士後期課程2年の福田氏が発表を行いました。クロマグロの泳ぎの不思議を紹介すること、計測データをどのように取り扱えば“不思議の解明”に繋がるのかを知って頂くことの2点を中心に、漁業生産システム研究室で行われている研究の一部を発表されていました。ビデオコーナー「研究者の生態」では、研究のみでなく、その研究を生み出す研究者にも焦点を当てて紹介することを目的に、水産増殖学研究室の博士研究員である横井謙一氏の一日に密着取材を行い、その内容を放映しました。総合討論の時間では、これらの内容についての質問や、クロマグロ幼魚の衝突防止のアイディアなどについて、活発な議論が交わされました。シンポジウムよりも活発な意見交換がなされているように感じられました。カフェ終了後に実施したアンケートからも、このようなカフェ形式で科学を語り合う場に対して高い評価を頂く事が出来ました。一般の方の科学に対する興味とは逆に、触れる場所の少ないこと、このような企画の重要性を再認識いたしました。

■今後の課題
今回の魚研(ギョラボ)×カフェは、企画が挙がった時点から当日までが、2ヶ月間という限られた時間の中で行われました。その中で、企画、広報活動、ビデオ作成、プレゼン内容の校閲などが行われ、何とか開催に至る事が出来ました。参加者の方からは、「興味深かった」「また来たい」との好意的なコメントを頂く事も出来ましたが、その他にプレゼンやビデオ企画の手法、討論時間や広報について、いくつかのご指摘を頂きました。今後の活動の中で、今回得たノウハウを活かしていければと思います。


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